国体 ハンドボール少年女子 冷静に目的遂行、大分高単独チームで出場権獲得

2022/08/23
  • 国体

 狙いとしていた堅守からの速攻の数は少なかったが、相手陣内に入ってからはパスを回し、守備のわずかなほころびを見つけては、進司や古賀美陽(2年)が個人技で得点を重ねた。古賀は「狙いどころは分かっていた。インターハイではピンチのときに点が取れなかったので、今日は焦らずに攻めた」と勝因を語った。

 

 後半立ち上がりに連続4失点で逆転されたが、2点差以上離されることはなかった。後半15分には古賀が同点ゴールを奪い、3分ほどスコアの動かない時間帯が続いたが、1年生GKの阿波野夢叶がファインセーブで流れを呼び込んだ。「不安はあったけど、先輩が点を決めてくれるので気合いで止めた」(阿波野)と気持ちの高ぶりとともにシュートストップの数が増えた。古賀が均衡を破る逆転シュートを決めると、その後は相手に流れを渡さずに逃げ切った。試合中は一切表情を変えなかった選手たちだが、試合が終わると笑顔が弾け、勝利を喜んだ。進司は「インターハイで日本一になれなかったので、国体でもう一度日本一を狙いたい」とチームの思いを代弁した。

 

好セーブで勝利を呼び込んだ阿波野夢叶

 

 

(柚野真也)

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