三好ヴァイセアドラー チーム大分として戦う覚悟と誇り

2017/09/08
  • 国体

 攻撃においては、外国人エースのヤカン・グマが高さとパワーで押し切る昨季までの大味なバレーから、「クイック、サイド、パイプ」の3パターンを取り入れ、相手に的を絞らせない多彩な攻撃に切り替えた。国体九州ブロック大会では、米田、キャプテンの石垣公也ら複数の選手がスパイクを決め、攻撃パターンが増えた。小川監督は「昨季までパイプ攻撃は1試合に1、2本しか決まらなかったが、今大会は1試合に10本は決まるようになった。まだまだ波はあるが計算できるようになった」と手応えを口にした。

 

 「守備も攻撃も自分たちから仕掛けるバレーができた」と米田が言うように、つなぐバレー、多彩な攻撃から得点を重ねる場面が見られた。チームはひとつグレードを上げたと言っていい。かねてより小川監督は「練習でできたことが試合で出せるように意識することで力がついてくる」と語っており、緊張感のある練習をこなすことでチーム力アップを目指している。サーブ&レシーブが崩れ連続失点を重ねる悪癖は解消されていないが、確かに今季目指すバレーの骨格は見えてきた。10月6日に国体本戦の初戦を迎える。この大会の目標はV・プレミアリーグのチームを1チームでも倒すこと。そして、チーム大分に得点をもたらすこと。この目標を乗り越えることで、チームはさらにひとつ階段を上るはずだ。

 

今季からキャプテンとしてチームを引っ張る石垣

チームの得点源だけでなくムードメーカーとしての役割もこなす米田

 

(柚野真也)

 

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