ハンドボール 少年女子 日本一目指し、生まれつつある一体感

2019/09/13
  • 国体

 普段はライバル校である両校の選手が一つにまとまるのは難しい。取材した日が合同練習4回目だったこともあるのか、ギクシャクした感じは拭えない。瀧元監督は「目標を日本一と全員で決めた以上は、そこに向かって選手の意識が変わらなければ厳しい」と、勝つために必要なメンタリティーやチームワークを植え付ける作業に取り掛かっている。

 

 中学2年のときに高橋唯(大分3年)と高橋舞(同)の双子の姉妹に誘われてハンドボールを始めた其田花音(大分鶴崎3年)は、選抜チームでプレーすることを誰よりも楽しみにしていた。「高校が離れた時から、こういう舞台に立つことを目標としてきた。2人(高橋姉妹)の日本代表や全国大会での活躍が刺激になっていた。チームプレーをすり合わせ、一つのチームになれるように遠慮せずに声を掛けたい」。其田が語ったように、選手自身もコート内外で共鳴しながら、本番モードに切り替わろうとしている。

 

 目標は日本一。そのためには仲間意識とチームプレーの成熟度が必要となる。「このチームでインターハイで果たせなかった目標を達成したい」(高橋唯)、「この大会が高校最後の大会となるメンバーは多い。悔いのない試合にしたい」(高橋舞)。それぞれが強い思いを込めて同じ目標に突き進む。

 

日本一を狙うのに実力は十分

 

(柚野真也)

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