重量挙げ 高校最強の名を懸け3冠を目指す首藤佑希(大分工業3年)

2019/08/27
  • 国体

 高校から重量挙げを始めた首藤は2年次には全国総体や国体に出場したが、結果が残せなかった。梶原監督は「あの頃は能力が高いだけの選手だった」と当時を振り返る。夏休みが終わり、代替わりしてキャプテンとなってから内面の変化とともに、結果が伴うようになった。「弱い心を捨てた。不平不満を言わず、自分の立ち位置を考えて行動するようになって変わった」(梶原監督)

 

 心技体の最後のピースであった「心」が整い、勝負強さが首藤をさらなる高みに引き上げた。全国舞台で頂点に立つこと2度。最強の称号を手にするために、残り一つのタイトルを目指す。この日は卒業生の野中雅浩(茨城県競技力向上対策本部)ら日本ランカーの選手と練習し、先輩らの技術だけでなく、重量挙げに対する取り組み姿勢などを学んだ。高校3冠に輝いた野中は、「素質は素晴らしい。3冠も十分に狙える。3冠を獲った物しか見えない景色がある。彼にはそれを見てほしい」とエールを送った。

 

 茨城国体まで1カ月余り。首藤は高校最強のチャンピオンになるために自分と向き合い、鍛錬を積む日々を過ごす。

 

茨城国体での優勝を目指す

 

(柚野真也)

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