国スポ フェンシング成年男子フルーレ 磐石な3連覇、三銃士の勢いは続く 【大分県】

2024/10/11
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 3回戦までは1番手の中村、2番手の上野までで決着がついたが、準々決勝、準決勝では3番手までもつれる接戦だった。大石は「どんな状況になっても自分が勝てばいい」とあらゆる想定を練り、準備を怠ることはなかった。冷静に試合を運び、確実にポイントを重ねて、相手に付け入る隙を与えなかった。

 

 決勝はパリ五輪の団体金メダリスト敷根崇裕(大分市出身)を擁する東京都と対戦。出順を変更し、1番手に敷根を持ってきた東京に対し、大分は3年前から変わらぬオーダーで臨んだ。中村は9月の日本選手権で敗戦した敷根に対し、「同じ相手に何度も負けるのはプライドが傷つく」と臆することなく、出会い頭の攻防で先手を取ったことで優勢に試合を進めた。これまで何度も大きな壁となった敷根に勝利したことは、今後の成長を大きく加速させそうだ。最後のポイントを取ると雄たけびを上げ、喜んだ。

 

 エースポジションとなる2番手の上野は「東京は敷根さんで勢いをつけたかったのだと思うが、太郎が勝った時点で僕たちの優勝は決まっていた」と相手の動揺を見逃さず、終始自分のペースで試合を進めて勝利。昨年1年間はけがで試合に出ることさえできなかったが、完全復活を印象付け、最優秀選手賞を獲得した。

 

決勝で勝利し雄たけびを上げる中村太郎

 

 

(柚野真也)

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