全国高校選抜ボクシング男子ミドル級3位 木下幹太(鶴崎工業3年) 強くなるヒントをつかんだ

2019/04/10
  • 春の全国大会

 頑張り屋の少年が九州チャンピオンを経て、大きく成長した。3月の全国高校選抜ボクシング大会で、木下幹太(鶴崎工業3年)は男子ミドル級3位となった。「試合中は記憶が飛んでいた。意識が戻り、銅メダルを見たときに3位になったんだと実感した。できることはやった。でも、悔しさもある」(木下)。激戦を終えて3日後。痛みも疲労も抜けきれない中、練習を再開した。「課題が明確になった。インターハイ(全国高校総体)優勝に向けてやるしかない」。次の明確な目標に向けて動き出した。

 

 高校からボクシングを始めた木下だが、身体能力が高いわけでもなく、器用でもない。当初は今より体重が10㌔以上重く、ぽっちゃり体型だった。2つ年上の兄がボクシングをしていた影響があったとはいえ、争い事を好まず、心優しい性格はボクシングに不向きのように思えたが、そうではなかった。「幹太は秘めた闘志があり、人一倍努力できる才能があった。きつい練習も逃げ出さない強い心。これがボクシングには必要な条件」と飯田育夫監督。同級生が次々と退部する中、歯を食いしばり黙々と練習した。

 

努力で強さを手にした木下幹太

 

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