空手道男子 圧倒的な強さで全国切符をつかんだ柳ケ浦が日本一に挑戦する
2021/03/18
- 春の全国大会
強豪校ひしめくパートの組み合わせに入った全国高校選抜大会では、常にチャレンジャーとして戦うつもりだ。「正攻法でやっても勝てない。相手の嫌がる、奇をてらう戦い方が必要。うちの場合はそれが足技」と藤沢監督。そのためのフィジカル、特に下半身の強化に力を注いでいる。
試合開始からの1分半は、考え続ける力も重要になる。「全国レベルになると、単調な攻撃は通用しない。相手を見てアドリブが出ないようなら勝てない。選手たちには試合中はずっと考え続けろと言い続けている」。練習も最初の1時間はあえて自由に稽古させ、選手に自ら考え、動くことを癖付けているという。
この “考えること”の重要性は選手だけでなく、監督にも当てはまる。空手は試合ごとに選手のオーダー変更ができるため、相手チームを研究し、オーダーを予測し、誰を誰にぶつけるか考え抜く。まるでチェスや将棋のような知能戦だという。全てが合致した時、それは大きな力となる。
考える力で勝利を目指す柳ケ浦
(甲斐理恵)