全国高校バスケットボール選手権大会・女子 中津北 出だしでつまずき、初戦敗退

2018/12/26
  • 冬の全国大会

 チームとしても見せ場がなかったわけではない。第2ピリオドでは、これまで磨き上げた2-2-1のゾーンプレスで試合の流れを一変させた。「これが中津北というプレーを出せた」と友成穂風(3年)は胸を張る。全員が連動し、ボールを奪う気迫の守備で相手のミスを誘発する。ターンオーバーから速攻につなげ互角の勝負を演じた。ただ、アグレッシブなプレーは諸刃の剣でもある。ファウルが重なり、ゴール下の要であった後藤祐佳(3年)、エースの平川稚尋(3年)に続き、工藤佑美(2年)の身長170㌢を超える選手が5ファウルで退場するとリバウンドが取れず、苦戦を強いられ、力及ばず敗戦した。

 

 城戸は「自分たちの力が足りなかったが、1、2年生は十分に力がある。この悔しさを来年晴らしてほしい」と後輩に思いを託し、先発出場した木下菜月(1年)は、「相手のゾーンに対して私がゲームメイクできなかった。3年生ともっと一緒にバスケをしたかった」と涙を拭った。工藤は「この悔しさは忘れない。課題を出し切り、毎日の練習で一つひとつ修正したい」と話し、3年生の無念を晴らすべく新チームでの活躍を誓った。

 

気迫の守備で悪い流れを断ち切った

 

(柚野真也)

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