花園まで、あと一つ 全国高校ラグビー大会県予選決勝プレビュー

2018/11/05
  • 冬の全国大会

大分東明 悲願の初優勝に向け、着々とレベルアップ

 

 3年連続決勝の舞台に立つ大分東明は、キャプテンの河村陸と江里口真弘のチームの核となる3年生が、けがから復帰した。「2人のいない間に1、2年生の強化を図り、実戦経験を積ませることでチームの底上げができた」と白田誠明監督。6月の県高校総体が終わってからは、個々のフィジカル強化に重点を置き、ウエイトトレーニングとコンタクトプレーを多く取り入れた対人練習を増やし、夏場から秋にかけて練習試合を重ね、鍛え上げたフィジカルをチューニングしてきた。

 

 「やることがクリアになった」と白田監督。前に出てタックル、2人目が素早く球に絡む。相手が密集に4、5人を割いて球を出す頃には守備ラインは既に整っている。「グラウンド全体を使う東明のラグビー」が確立した。1、2年生主体の秋季大会で成果は現れ、大分舞鶴に勝利した。白田監督は「春に7人制でも大分舞鶴には勝っているし、苦手意識はない。勝負できる」と手応えを感じている。

 

 ここ数年で部員数は増え、フィジーからの留学生も加わり、打倒・舞鶴に向けて着々とチーム強化は進み、距離を縮めてきた。1年生の頃から主力としてプレーし、チームの成長を見ている河村は、「新しい歴史をつくりたい」と大きな野望に燃える。大分舞鶴との一戦を控え、「まずは最初の15分で先制し、主導権を握りたい。後半は最後の15分で畳み掛け逃げ切る」と勝利のプランを描く。

 

(柚野真也)

 

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