花園まで、あと一つ 全国高校ラグビー大会県予選決勝プレビュー
2018/11/05
- 冬の全国大会
全国高校ラグビー大会県予選は、33年連続57回目の優勝を目指す大分舞鶴と悲願の初優勝を狙う大分東明が決勝に進んだ。決勝は11日、大分市営陸上競技場で行われる。
6月の県高校総体に続き、再戦となる
大分舞鶴 自慢のFWにBKが一体となる展開ラグビー
鋭いタックルと密集戦への素早い寄せで相手ボールを奪い、キレのあるBKの個人技で好機を次々とものにする。「昨年よりFWは(平均体重が)軽くなったが、スクラムだけでなく、ラインアウトや密集戦もタイトにでき、BKと一体となってチーム全体でトライできるようになった」と成重颯人(3年)。今年の大分舞鶴は自慢のFWで押し切るスタイルに加え、展開ラグビーで勝負する。
展開ラグビーの中心に松島聡(3年)が君臨する。1年生の時からピッチに立ち、数々のトライを決めてきた。最終学年となり、体は大きくなったが動きのキレは落ちていない。何より強気な性格はチームのポイントゲッターとして勢いをもたらす。準決勝まで正確無比なキックを披露した井上光(3年)も好調だ。「キックの感触はいい。練習の時から試合をイメージし、その通りに蹴っている。ランで見せ場をつくれていないのが残念」と、持ち味を存分に発揮するのは決勝までお預けと言わんばかりに自信に満ちあふれている。
堀尾大輔監督は、「攻撃の力は上がった。全国トップレベルのチームとも戦えるようになった。集中力を切らさず、最前線でボールタッチの回数を増やしたい。FWが奮起すれば決勝も問題ない」と話す。県予選決勝に向けて油断はないが、さらに一歩進んで全国大会での躍進を見据えている。