大分工業高校 3年生主体のチームが王者奪還を狙う

2018/11/01
  • 冬の全国大会

バレーボール男子 春の高校バレー県予選(2)

 

 全日本高校選手権大会(春の高校バレー)の県代表が4日に決まる。男子は3連覇を狙う鶴見丘と県高校総体に続き優勝を狙う大分南を大分工業が追う展開が予想される。2回目は大分工業を紹介する。

 

 別府鶴見丘、大分南と三つどもえの戦いを繰り広げてきた大分工業だが、2015年の春の高校バレー県予選での優勝以来、頂点に立っていない。精神的な弱さや少しの油断から一歩及ばないことが多く、江崎裕之監督は「力が出し切れないまま負けてしまった」と振り返る。

 

 3位に終わった6月の県高校総体後は、チーム内の競争を促すとともに精神面の強化に力を注いできた。「自分と向き合い、怠け心や逃げたいという弱い心を克服することでも大きく成長できた」と江崎監督。練習試合で徐々に勝利が増えるなど、成果は確実に現れている。

 

 3年生が主体のチームだけに、選手の優勝へのこだわりは強い。伸び悩みの時期を経験し、一時はレギュラー入りを諦めていたというキャプテン国田椋介(3年)の思いは特別だ。「優勝は絶対。31人全員の思いを背負ってコートに立ちたい」と力強く話す。江崎監督も「どん底を経験したからこそ強くなった。チームになくてはならない存在」と厚い信頼を寄せる。副キャプテンでエースの木野村拓海(3年)やリベロとして守りを固める丹羽海広(3年)、ゲームをコントロールするセッターの山下尚志(3年)など、国田を支えるメンバーも同じ思いだ。

 

 勝利にこだわりながら、「工業らしい楽しい試合を見せ、自分たちも楽しみたい」と選手たちが口をそろえるのは、精神的な成長の表れかもしれない。3年ぶりの王者奪還に向け、チームは順調な仕上がりを見せている。

 

3年ぶりの優勝を狙う

 

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