別府鶴見丘高校 敗戦から大きな成長を遂げ、全国を見据える

2018/10/31
  • 冬の全国大会

バレーボール男子 春の高校バレー県予選(1)

 

 今週末、高校バレーボールの祭典「全日本高校選手権大会(春の高校バレー)」への出場権を懸けた県代表決定戦が、大詰めを迎える。男子は前回覇者の別府鶴見丘と6月の高校総体で優勝した大分南の2強を、大分工業が追う展開が予想される。ここでは3校の戦力を分析し、現状に迫る。初回は別府鶴見丘高校。(3回続き)

 

 10連覇を阻まれた6月の県高校総体から5カ月。主力に大幅な変化はないが、着実な成長を遂げている。

 先発メンバーは全員2年生。絶対的エースとしてチームを牽引するキャプテンの清田晟ノ祐(2年)を筆頭に、高校に入って一気に才能を開花させたミドルブロッカーの柿元悠希(2年)、安定感のあるスパイカー白井太陽(2年)、丸山野涼介監督が信頼を寄せるライトの輿水瑛龍(2年)など存在感を放つ選手がそろう。清田というスーパーエースに頼ることなく、リベロの木下草太郎(2年)、セッターの木下福太郎(2年)の双子を軸とし、全員で理想的なコンビバレーを体現するチームになっている。

 

 県高校総体の敗因を「勝ちに対する思いの差」と考える丸山野監督は、選手たちの意識改革に取り組んできた。県外の格上の高校と練習試合を重ね、その度にさまざまな課題を与えてきた。“考えること”で選手たちは精神的にも成熟しつつある。チームの仕上がりは上々だが、ストイックな清田は決して満足することはない。「まだ勝ちに対する気持ちが足りない部分がある」と厳しい表情を崩さずに話す。1年生からコートに立つ絶対的エースは、優勝ではなく、全国の舞台での勝利を見据えている。

 

 県高校総体の悔しさをバネに、さらなる高みに登ろうとしているチームが目指すのは、全国高校選手権大会(春の高校バレー)県予選3連覇、そして本戦での躍進だ。

 

県予選3連覇に向けて戦力が充実している

 

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