柳ケ浦高校 戦力充実、コンディションも最高潮。狙うは頂点のみ

2018/10/16
  • 冬の全国大会

全国高校サッカー選手権大会特集(3) 柳ケ浦高校

 

 10月20日から始まる第97回全国高校サッカー選手権大会(選手権)大分県大会に向け、気負うことなく、淡々と調整をしている柳ケ浦。ここ数年、シードされながらも早い段階で敗退してきたことを払拭(ふっしょく)し、頂点を目指す。

 

 部員96名、県内随一の選手層を誇る柳ケ浦。野口健太郎監督が「メンバー登録提出期限(16日)ギリギリまで考えたい」と語るように、全選手を戦力として考えている。今年は例年になく選手権前にけが人が少なく、「ベストメンバーを組めるし、バックアップも充実している」とぜいたくな悩みを抱える。1年間けがで試合に出場することができなかったMFキム チュンニョン(3年)が1カ月前に復帰し、コンディションが上がっている。前線には芝崎翼北原建信ら2年生が配置されることが多かったチームにとって、安定感と経験が加わることは大きな戦力アップとなる。

 

 全選手をAからDチームの四つに分け、「高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ2018 OFAリーグ」(OFAリーグU-18)の1部から3部まで、3チームが各カテゴリーに所属するとともに、1年生を中心とした九州内の強豪チームが集まる「球蹴男児U-16リーグ」にも参戦し、全選手が公式戦の場を経験できるようにしている。また、調子の良い選手は昇格できるよう常時選手を入れ替えるため、チーム内でのし烈な競争が日頃の練習に緊張感をもたらしている。

 今夏は練習試合を少なくし、フィジカル強化を重点に置いた。「かなり追い込んだおかげで(体力の)貯金ができた。涼しくなりコンディションは上がっている。ここまでやってきたことをすれば結果はついてくる」と揺るがぬ自信がある。

 

 昨年は第1シードに入りながら2回戦で敗れ、2年前は3回戦敗退と早い段階で姿を消してきた。上田一成(3年)は「トーナメントの怖さを知っているからこそ、初戦から全力で戦う」と話し、諸富博哉(3年)は「3年生にとって最後の大会。どんな相手でも取りこぼすことなく悔いのない試合をしたい」と慢心なく、目の前の試合に集中する。2005年以来の選手権出場に向けて戦力は整い、精神面も充実している。

 

大会に向けて調整は順調

 

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