ウインターカップ県予選特集・男子③ タレント力あり、チーム力も向上中の大分雄城台

2018/08/18
  • 冬の全国大会

 全国高校バスケットボール選手権大会(ウインターカップ)の県1次予選を勝ち抜き、シード校への挑戦権を得た高校を紹介する。最終回は男子の大分雄城台高校。

 

 シード校と同等、それ以上の力があるのではないか。そう思わせるほど個々の能力が高く、チームとしての完成度も高い。ウインターカップ県1次予選を危なげなく勝ち進み、2次予選初戦・中津北との対戦を決めた。

 

 6月の県高校総体後に新チームとなったが、3年生が4人しかいなかったため主力は昨年とほぼ変わらない。ポイントガードの永原拓海(2年)は昨年からチームの得点源であり、試合をコントロールする“王様”として君臨する。ウインターカップ1次予選の日田林工戦では、オールコートプレスを一人で突破し、相手の戦術を無効にした。

 

 3点シュートを含めシュートレンジ(範囲)が広く、どこからも得点を量産できる。それらのプレーは決してわがままではなく、ドリブルでゴール下に切り込み、相手選手を引きつけノーマークになった味方選手にパスを出すなど、チームの勝利のためにプレーを選択できる。「リーダーシップがあり、チームの中心」と藤原和之監督も信頼する。

 

 藤原監督が赴任して4年目。攻守で組織的なプレーを推奨する指揮官の戦術を理解するまでに時間がかかったが、守備では数種類のゾーンディフェンスを使い分け、プレスを掛ける位置を罠のように仕掛ける。攻撃は複雑でスクリーンプレーを使わずにフリースペースをつくり、コート全体のバランスを考えてシュートを狙う。誰が出ても同じようにプレーできるようになるには時間を要するため、1年生の戦術理解が急務だが試合を重ねる度に連携は深まっている。

 

ノールックパスを通す永原拓海

 

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