全国高校バスケットボール選手権大会 男子 柳ケ浦、逃げ切れず惜敗 【大分県】
2024/12/25
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それでも、第3Qでは柳ケ浦の反撃が始まる。儀間クリスチャン(2年)が奮闘し、ディフェンスリバウンドで相手の攻撃を封じると、得意の速い展開でチームを引っ張った。オフェンスリバウンドでも粘りを見せ、味方の2次攻撃につなげる活躍を披露。その結果、10点差をひっくり返し、7点リードで最終クオーターを迎えた。選手たちの表情には自信が浮かび、監督も「このまま勝ち切れる」と確信していた。
しかし、勝利への手応えがつかめた矢先、不運が襲う。試合の流れをつくっていた儀間が捻挫でコートを去り、さらにチームのムードメーカーでありキャプテンのボディアン・ブーバカー・ベノイット(3年)が手首を負傷。会場の空気がざわめき、柳ケ浦の選手たちの間にも動揺が広がった。中村誠監督はすぐにタイムアウトを取り、「気持ちを切り替え、冷静さを取り戻そう」と指示を送ったが、チーム内に伝染した不安を断ち切ることはできなかった。
その後、山下が3点シュートで奮起を見せたものの、京都精華学園の猛追に押され、試合は同点に。そして、残り57秒で最後のタイムアウトを取ったが、一度傾いた試合の流れを取り戻すことはかなわず、逆転負けを喫してしまう。最低限の目標として掲げていたベスト8進出には届かず、柳ケ浦の挑戦はここで終わりを迎えた。
ベノイットの負傷退場で動揺が広がった
(柚野真也)