全国高校バスケットボール選手権大会県予選 女子 個々が持ち味を発揮して栄冠を勝ち取った明豊【大分県】

2024/11/07
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第77回全国高校バスケットボール選手権大会大分県予選

11月4日 レゾナック武道スポーツセンター

女子決勝

明豊87(19-19、18-14、24-8、26-21)62藤蔭

 

 明豊は、昨年の全国高校バスケットボール選手権大会(ウインターカップ)県予選から県内負けなし記録をさらに更新し、2年連続4回目のウインターカップ出場権を獲得した。3年間の集大成をプレーで魅せた3年生と、それを支える1、2年生。ベンチや観客席も一丸となり、最後まで気迫あふれるプレーで勝ち切った。

 

 決勝の相手は、準決勝で大分に打ち勝った藤蔭。前半は藤蔭のゾーンディフェンスに苦戦し、持ち味のスピードプレーを抑えられ、シュートもなかなか決まらず苦しんだ。キャプテンの末永瑠奈(3年)のドライブを阻まれ、永原琉衣(同)がファウルトラブルで思うような力を発揮できずにいた。杉山真裕実監督は「藤蔭のゾーンを想定した練習は重ねていたが、少し空回りしてしまった」と振り返る。そんな苦しい時間帯で、「1、2年生がよくつないでくれた」と、チーム力で前半をなんとか4点リードで折り返した。

 

 ハーフタイムに「一度もリードを許していない。勝っているんだから大丈夫。1点でも上回れば勝てる!」と声をかけた杉山監督。その言葉で肩の力が抜けたのか、第3クオーター(Q)からはドライブからのシュートやインサイドとの合わせなど、明豊らしさが光り始めた。3Q序盤、藤蔭がマンツーマンに切り替えたタイミングを狙い、徐々に点差を広げた。「3年間で一番すっきりした勝ち方ができた」と末永が笑顔で語ったように、個々が持ち味を発揮して得点を重ねた。

 

 「笑顔で勝たせてあげるのが私の役割だと思っていた」。試合後、目に涙を浮かべながら話した杉山監督。記録を更新し続ける選手たちにとってプレッシャーは大きかったが、試合の中で緊張や不安を振りほどき、最後は最高の笑顔に。チームのために、みんなのために。そんな思いを体現した一戦。全国ではさらに厳しい戦いが予想されるが、「プレーやシステムの精度を高めて、バスケIQを上げていきたい」と杉山監督。ワンランク、2ランク上を目指しながら、全国へ挑む。

 

ベンチも一体となって戦った

 

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