春の高校バレー県予選特集 男子(2)別府鶴見丘 ポジションを見直し、守備強化でチーム力向上 【大分県】

2024/10/20
  • 冬の全国大会

 チームの精神的支柱となっているのは唯一の3年生である遠々内。キャプテン、司令塔であるセッターと2役をこなしながら、周囲に気を配り、しっかりと下級生をまとめている。「全九州バレーボール総合選手権大会県予選、県高校総体と結果が出せず、ずっと悔しい思いをしてきた。優勝して監督や保護者に恩返しをしたい」と高校最後の大会となる春の高校バレーへの思いは強い。

 そんな遠々内を支えようと下級生も必死だ。攻撃の軸となるミドルブロッカーの佐藤亮介(2年)は「残ってくれたキャプテンのためにもいいプレーで貢献したい」、アウトサイドヒッターの一宮斗眞(同)は「身長など不利な部分もあるが、器用なプレーをすることで勝機はある。絶対に勝つ」と優勝を見据え、ひたむきに練習に取り組んでいる。

 

 「(県高校総体決勝の)大分南と大分工業の戦いを見て、改めて粘りの大切さを感じた。ラリーを制する者が勝つ。しつこさ、粘り強さを持てと選手たちには厳しく伝えている」と語った舞監督。高さやパワーにおいては、覇権を争う大分南や大分工業に一歩及ばないが、その分、拾い、つなぎ、粘りのプレーで勝利をつかみ取る覚悟だ。

 

6年ぶりの優勝を目指す

 

 

(甲斐理恵)

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