春の高校バレー県予選特集 女子(4)国東 着実にチーム力を上げ復調 【大分県】
2024/10/12
- 冬の全国大会
国東は学年関係なしの実力主義。互いに切磋琢磨(せっさたくま)しながら練習に励んでいるが、単なるレギュラー争いではない。「レギュラーはそのポジションの代表。選ばれた選手はコートで頑張るし、選ばれなかった選手はコート外でサポートをする。個人の目標はレギュラーでも、根底には“チームのために”という気持ちがある」と辻監督が話すように、全員が気持ちを一つにしてチームの勝利を追いかけている。
今大会では、勝ち上がれば準決勝で女王・東九州龍谷と当たる。辻監督の「会場を沸かせられるような熱戦をしてほしい」とチームを鼓舞する。佐藤は「東龍から1セット奪うのが目標。キャプテンとして誰よりも笑顔で、チームを導きたい」、副キャプテンの菅原百華(3年)は「以前東龍と戦った時は自分たちのバレーができなかった。今回はこれまでやってきたことを全て出し切り、悔いのない試合にしたい」と真っ直ぐに前を向く。
高さはなく、1、2年生が多いため、経験値や技術力はまだまだ上位チームには及ばない。しかし、その弱点を理解した上で、現在はサーブ、レシーブを中心に鍛え、着実に力を伸ばしている。メンバーの絆を力に変え、一つでも多くの勝利をつかみ取る覚悟だ。
チーム力が格段と上がった国東
(甲斐理恵)