全国剣道選抜県予選特集 男子(2) 雑草軍団・柳ケ浦が台風の目となる 【大分県】

2024/01/19
  • 冬の全国大会

 2年前に高倉寛矢コーチが赴任して、部内の雰囲気がガラリと変わった。高倉コーチの歯に衣(きぬ)着せぬ言葉に戸惑いもあったが、徐々に引き込まれ、稽古から勝負にこだわるようになり、モチベーションを高く保てるようになった。沢村はコーチの「魔力」に引き込まれた一人。「こうすれば勝てる、と言われたことを実践したら試合で勝てるようになった」と証言する。成功体験を重ねることで信頼関係は深まり、今では指導者と選手の気持ちが一体となり、チームワークの良さにつながっている。

 

 全国選抜大会の県予選では気の抜けない試合が続くが、沢村の弟である昭太(1年)ら本番に強い選手が多く、大会を盛り上げそうだ。「やれることをやるだけ」と選手に気負いはなく、高倉コーチは「実力では他校に劣るが、勝負は何が起こるかわからない。弱者なりの戦いはできる」と秘策を練っている。

 

稽古から勝負にこだわり、今大会は優勝を狙う

 

 

(柚野真也)

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