全国高校バスケットボール選手権大会 女子 勝利と敗北を味わい、新チームに移行する明豊 【大分県】

2023/12/25
  • 冬の全国大会

 消耗戦になることは承知で最初からエンジン全開。リバウンドでは分が悪かったが、地上戦となるルーズボールの奪い合いでは負けなかった。第1クオーター(Q)は互角の勝負であったが、フィジカルに勝る相手に接点で弾かれ、「一つ一つのプレーが止まってパスが通らない。攻撃にリズムが生まれなかった」と司令塔の原田美優(2年)。予想以上に体力を消耗し、ファウルが重なった。徐々にシュートが入らなくなると、一気に点差を広げられた。

 

 3Qでも得点が伸びず、苦しい展開が続いたが、3年生がコートに立ったときは守備からリズムを生み出し、「最後までボールに食らいつく明豊らしい戦いができた」と杉山監督。結果はダブルスコアとなったが、原田は「通用する部分はあったし、全国レベルを体感できたことは大きい」と語った。新チームは27日から始動する。先発メンバーはそのまま、今大会で得た勝利の醍醐味(だいごみ)と敗戦の苦味を味わった経験を十分に生かすことができる。「来年は技術もメンタルもひと回り以上成長し、また戻ってくる」(末永)と誓った。

 

1回戦で3点シュート6本を決めた羽田さくら(2年)

 

 

(柚野真也)

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