冬の主役たち(4) バレーボール男子 大分南 認め、競い、支え合う2人の3年生エース 【大分県】

2023/12/23
  • 冬の全国大会

 最高到達点333cmの打点から強烈なスパイクを打ち下ろす前畠は、チームのポイントゲッターだ。強気のプレーでチームをぐいぐい引っ張る。「バレーを始めた小学5年の頃からマコト(嵯峨)とは練習試合などで顔を合わせ、互いを意識してきた。あいつの考えていることはよく分かる」。嵯峨がキャプテンとしてチームをまとめる際、「言いにくいことは俺が言えばいい」とフォローし、時には強い言葉で叱咤(しった)した。嵯峨は「(前畠は)オンとオフの切り替えが早いから、何を言ってもみんなが素直に聞く。チームをまとめる上で助かった」と頼りにしていた。

 

 互いに認め合い、支え合う2人は、バレーボールを始めた頃から目標としていた春の高校バレーに出場する。最初で最後となる夢の舞台へ気持ちは高ぶる。「相手の嫌なプレーをして粘り強く戦う。高校3年間の集大成の場としたい」(嵯峨)、「緊張はあるが、強い気持ちを持って試合をしたい。自分は点を取るのが仕事。どんな難しいパスが来ても決めたい」(前畠)。2人は強い思いを持って、チームを勝利に導く。

 

ポイントゲッターの前畠怜和

 

 

(柚野真也)

  • LINEで送る

関連記事

ページトップへ