春の高校バレー県予選前特集 男子(3) 苦難を乗り越え、チームを再構築した大分工業 【大分県】

2023/10/31
  • 冬の全国大会

 苦しい時を乗り越えたことで団結力は強く、一人一人の意識は高くなった。キャプテンの田中奏聖(3年)は「チームの雰囲気をつくるのが自分の役目。誰よりも声を出し、メンバーを鼓舞したい」と語り、攻守で活躍するアウトサイドヒッターの藤野功季(2年)は「エースがいなくなったことで、それぞれが自分の役割を自覚し、積極的に練習に取り組めるようになった」と前を向く。「絶対に小野を春高に連れて行こうと誓った」(田中)とチームを支えてきた小野への思いも強い。小野もその思いに応えるように練習では懸命にメンバーをサポートしている。

 

 順当に勝ち上がれば、県高校総体で敗れた大分南とは決勝戦で当たる。高さや攻撃力では一歩及ばない印象だが、守備には光るものがある。「選手たちはこれまで何度も下馬評を覆してきた。私もたくさんのことを学ばせてもらった。簡単には転ばない」。そんな江崎監督の思いに応えるためにも、選手たちは死力を尽くし、頂点を目指す。

 

予期せぬエースのけがで団結力が高まった大分工業

 

 

(甲斐理恵)

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