春の高校バレー県予選前特集 男子(1) 下級生が台頭し、チームを底上げした別府鶴見丘【大分県】

2023/10/27
  • 冬の全国大会

 新体制になっても根幹はこれまでと変わらない。目指すのは「大分県で一番ボールをつなげるチーム」。身長のある選手が少なく、攻撃力も決して高いとはいえない。だからこそ、ディグやレセプション、ブロックフォローなどつなぎのプレーを徹底して磨き、落とさないバレーで頂点を狙う。中核となるセッター遠々内慎(2年)もトス回しなど技術面で着実な成長を遂げており、チームは完成形に近づきつつある。練習試合で県外の格上のチームと対戦したことも大きなプラス材料となった。選手たちは自分たちの力不足を自覚し、変わるために奮起しているという。

 

 1、2年生が成長しているとはいえ、チームをけん引するのはやはり3年生。キャプテンの嶋末蓮(3年)は「1年の頃から悔しい思いをしてきた。絶対に春高に出場するという強い気持ちを持って大会に臨みたい」。得点源として期待されるアウトサイドヒッターの安部日彩(3年)は「レシーブが乱れた時に自分に回ってくることが多いので、しっかり決めて、チームの流れを作りたい」と最後の大会に向け、意気込んでいる。チームを再編したことで不安定な部分も見られるが、1年生の台頭もあり、潜在能力は未知数。勢いに乗れば旋風を巻き起こす可能性は十分期待できる。

 

タイトル奪還を掲げる

 

 

(甲斐理恵)

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