全国高校ラグビー大会大分県予選大会 決勝レポート 大分舞鶴32年連続56回目のV

2017/11/15
  • 冬の全国大会

 速い展開をしたい大分東明、FWを中心にじっくり試合を運びたい大分舞鶴。それぞれのプレースタイルを封じ合う試合運びとなったが、後半も大分舞鶴が7分、12分に立て続けにトライ。「舞鶴FWの運動量が落ちるときが勝負」と読んでいた大分東明・白田誠明監督。後半終了間際に大分東明BKの動きが目立つようになったが、大分舞鶴はあわてず対応し、めまぐるしく攻守が入れ替わる中、迎えたロスタイムで大分舞鶴がダメ押しのトライ。そのままノーサイドとなり、大分東明フィフティーンは芝の上に崩れ落ちた。

 

 東明は、アクシデントにも見舞われた。大会2週間前にプロップの渡邉大輔(3年)が急性白血病と診断され戦線離脱。決勝戦では後半、キャプテン長野剛吉(3年)がタックルの際に脳しんとうで交代し、攻守の要を欠いた。その分「勝ちたい」という思いは強かったが、自慢のBKをもってしても舞鶴には及ばなかった。

 

 晴れて32連続、56度目の花園切符を手にした舞鶴は、1か月後の全国大会に照準を合わせる。堀尾大輔監督は、「今日の試合でも点を取れる局面で取りきれなかったところがあり、FWとBKの連携を修正していきたい。たくましさとしたたかさをもっと備えて全国へ挑みたい」と前を向いた。まずはベスト8入りを目指している。

 

今年も他校を寄せ付けず県予選を突破した

 

(冨松智陽)

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