大分商業高校 下川菜々子 努力を積み重ね花開く

2017/11/08
  • 冬の全国大会

 昨年、一昨年と春高バレー県代表決定戦では決勝の舞台となるセンターコートに立ったが、東龍に敗れた。主力として試合に出た昨年は「何もできずに試合が終わった」と悔しさしか残らなかったという。穏やかな表情や、その屈託のない明るいキャラクターからは想像しがたいが、下川はリベンジに燃えていた。この1年間はブロックの移動スピードを追求し、ステップの反復練習に明け暮れ、速さと確実に飛べるステップを習得した。さらに速いスパイクを打てるように練習し、それが実行できると今度はコースを打ち分ける体の使い方を学んだ。

 

 3年間の集大成として臨んだ大会は、鍛え上げられたレシーブを武器とするチームが、つなぐバレーを発揮。東龍を相手に第1セット、第2セットは17点を奪い互角の戦いを繰り広げた。下川自身、何度も相手のスパイクを止め、速いスパイクで得点を重ねた。「1、2セット目は東龍といい試合ができた。そこは去年のリベンジが果たせたという面では達成感があった。3セット目は完全に東龍に押されて自分たちのバレーができなかった」と悔やんだが、表情は明るかった。「3年間は私にとってとても貴重な体験になった。もっとバレーがしたいという思いがある」。今後は大学に進学し、バレーボールを続けるつもりだ。

 

 要所でブロックを決め、チームの原動力となった

 

(柚野真也)

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