春の高校バレー県予選特集 バレーボール男子(3) ベスト4陥落の悔しさを晴らす別府鶴見丘 【大分県】
2022/11/05
- 冬の全国大会
戦力評価(10段階)
スパイク力 8
サーブレシーブ力 7
レシーブ力 7
サーブ力 8
ブロック力 7
セッターのトスワーク 8
サーブで有利な展開をつくり、ブロックでプレッシャーをかけ、チーム全員で「どこからでも」攻撃できるスタイルを構築。県高校総体後は原点に戻り、コツコツと基礎体力の向上にも取り組んできた。舞監督の評価は、王者に君臨していた歴代の選手を知っているからこそ厳しめだが、チーム力は着実に上がっている。
攻守の要としてチームをけん引するのはアウトサイドヒッターの篠田と、リベロの倉富弘太朗(3年)。特に篠田は最後の大会に向け、練習中も積極的に声を出し、仲間を鼓舞する姿が目立つ。県高校総体で1年生ながら大きな存在感を見せたセッターの遠々内慎もカギとなる選手。「まだ甘い部分もあるが、やっと『考えたトスワーク』、上級生を生かしたプレーができるようになった」(舞監督)。練習後は毎回セッターの役割について舞監督と突き詰めて話し合い、チームの中核を担う自覚や責任感も芽生えつつあるという。
「明日何を失ってもいいくらい、今日を打ち込め」。3年生にとって、舞監督が言い続けた言葉が殊更重く響く最後の大会。ベスト4陥落の悔しさ、自らのふがいなさ、勝利への渇望。さまざまなものを背負い、選手たちは捨て身の覚悟で頂点を目指す。
緊張感のある練習で士気を高める
(甲斐理恵)