大分東明高校 セブンズで見せた快進撃を15人制に

2017/10/28
  • 冬の全国大会

全国高校ラグビー大会県予選大会

注目校紹介(2)大分東明高校

 

 私立高校と聞くだけで安易に恵まれた練習環境を想像してしまうが、大分東明高校ラグビー部は決してそうではない。普段はサッカー部とグラウンドを分け合い、練習スペースはラグビー場の4分の1程度の広さのみ。それでも「練習の質を高めれば環境は問題ではない。合宿や練習試合でやりたいことは試せるし、むしろメリハリがあって楽しい」と語るのはキャプテンの長野剛吉(3年)だ。佐藤咲人(3年)と両センターを務め、今年はナンバーエイトの梅田健太(3年)と3人揃って国体も経験。そんな彼らを中心にチームも飛躍し、舞鶴を破って挑んだ全国高校7人制大会(セブンズ)では、強豪校を相手に快進撃を見せ、5位タイとなりラグビーファンに鮮烈な印象を与えた。

 

 今、新興勢力と呼ばれている大分東明。躍進を大きく支えているのが就任6年目の白田誠明監督である。「セブンズで勝てたということは、半分は対等と言えなくもない。ただし15人はまったく別物」と、基礎と実践を組み合わせ、効果的な練習メニューをこなしてきた。大きく重い大分舞鶴の選手はもとより、全国で勝つことを意識してフィジカルも強化した。

 

 受け身になると弱いチームを奮い立たせるため、「人のために犠牲になれるのがラグビーの魅力」と人間性も育ててきた白田監督。素直さ、謙虚さ、明るさ。3つの教訓を胸に、昨年にも増してまとまりのあるチームとなった大分東明が目指すは花園の舞台。舞鶴に限らずどの相手にも気は抜けないと、謙虚な気持ちで初戦に臨む。

 

全国高校7人制大会での好成績が自信となっている

 

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