大分商業高校 大商の名に新たな伝統を刻む挑戦

2017/10/20
  • 冬の全国大会

バレーボール女子 春高バレー県予選(1)

 

 高校バレーボールの祭典、全日本バレーボール高等学校選手権大会(春高バレー)の県代表決定戦が間もなくはじまる。今夏のインターハイに優勝し、えひめ国体でも単独校で準優勝した東九州龍谷高校(東龍)は盤石だ。日本一のチームに立ち向かう3強にスポットを当てた。

 

 大分の高校女子バレー界で不動の地位を築き上げ、絶対的女王の座に君臨する東龍。その牙城を崩す筆頭格として、常に大きな期待を背負い続けてきたのが大分商業高校だ。

 

 高い打点から放たれるキレのある攻撃の要は、センター下川菜々子(3年・178cm)やオポジット藪谷理咲(2年・177cm)らをはじめとする大型スパイカー。また、2人ほど上背はないものの、持ち前の勝負強さとレフトエースとしてチームの勝利に貢献してきた岡部さくら(2年)の活躍も鍵になるだろう。 今年1月の県高校新人大会前に負ったけがにより、半年程の離脱を余儀なくされていた岡部の復活はメンバーにとって嬉しいニュース。「いよいよチーム本来の実力を発揮できるときがやってきた」と森栄一郎監督も期待する。

 

 最重要課題は、大型チームゆえに苦手としてきた守備力の強化。サーブレシーブの返球率を高め、安定した攻撃のリズムをつくることがチーム力を発揮するためのポイントになる。そして高い攻撃力に匹敵する同校の強みがもう一つ。それは昨年の春高バレー県代表決定戦で準優勝を果たしたチームが、ほぼそのままのメンバーで熟成を重ねられたことだ。

 

 岡部のけがにより一時チーム力が低下したが、やはり昨年の経験はチームにとって大きな財産ではないだろうか。最大のステージとなる春高バレー県予選に一つの照準を合わせ、この夏は数々の実戦や合宿で腕を磨いてきた。チーム内の雰囲気は上々。これまでの悔しさを大舞台にぶつける。

 

主力が揃いチーム本来の実力を発揮できる試合がやってきた

 

キャプテンの黒佐早姫(3年)。「プレッシャーに負けず、キャプテンとしてチームを盛り上げたい」

 

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