大分高校 3連覇目指し、守備を再構築し、メンタルを整える

2017/10/12
  • 冬の全国大会

サッカー 選手権県予選特集(2)

 

 3年連続で全国高等学校サッカー選手権大会出場を目指す大分高校。今夏の県高校総体では準決勝で敗退し、悔しい思いをした。不測の事態で県高校総体の途中からチームを指揮することになった小野正和監督は、「今年のチームはしっかり守れば得点は取れる」と、まずは守備の再構築を図り、出直しを誓った。

 

 センターラインに個の能力が高い核となる選手が、昨年のチームのようにはいない。ただ今年のチームは身長が高く、フィジカルが強い。夏の間に、体力向上とともに選手の特性を見極め、システムを4バックから3バックに変更。堅守速攻のチームに生まれ変わった。

 

 徐々に新スタイルは浸透し、9月以降のOFAリーグ戦で4連勝し、チームの調子は上向きだ。大分上野丘との対戦では2失点したが、他の3試合は無失点に抑えている。選手も結果が出ることによって自信がつき、チームに一体感が芽生えつつある。

 

 チームの中心は、1年生の時から先発出場する嶋津翔太(3年)。得点能力が高く、攻撃のポジションであればどこでも結果を出せる点取り屋だ。最終学年になってキャプテンになり、チームを引っ張る自覚が生まれた。「今年は自分がチームを勝利に導かなければいけないと強く思うようになった。僕たちの代で連覇を止めることはできない」と、これまで以上に得点へのこだわりも強い。

 

 第2シードとして2回戦からの登場となるが、小野監督は「簡単に勝てる相手などいない。トーナメントなのでメンタルの準備が重要になる」と初戦から万全の準備をして、一気に頂点を目指す覚悟だ。選手も同様に「終わってみれば大分高校が強かった」と言われるために、気持ちを高めている。

 

6月からトップチームを指揮する小野監督

 

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