春の高校バレー 力を出し切った大分工業は惜敗、流れを呼び込んだ東龍は2回戦進出

2022/01/06
  • 冬の全国大会

女子 1回戦

東九州龍谷2(25-18、25-19)0富士見(静岡)

 

3年ぶりの日本一に向けて好発進の東龍

 

 「(試合の入りから)集中力があり、ほぼノーミスのバレーができた」。3年ぶりの春の高校バレーで指揮する相原昇監督は、勝利をかみしめながら語った。昨年11月の春の高校バレー県予選を終えた翌日から監督に再就任した指揮官は、東京五輪で女子日本代表のヘッドコーチとして培った経験をチームに還元した。対戦が決まってから相手の傾向と対策を研究し、大会前日までにやるべきことを文章化して、パワーポイントを使って要点をまとめた。「ショートサーブで揺さぶられたが、すぐに対応できた」と話すように、すぐにレシーブの立ち位置を修正して、攻守の切り替えの速い得意のトランジションゲームに持ち込み、試合の流れを呼び込んだ。第1セットを先取すると、第2セットも流れを渡すことなく連取した。

 

 勝負どころで確実にスパイクを決めたキャプテンの佐村真唯(3年)は「初戦なので緊張したけど、試合前からいい雰囲気を作れた。監督は分かりやすく指示を出してくれるので、やりやすかった。チームとしては、雑なプレーがまだあるので、そこを修正して次の試合に備えたい」と話した。セッターの新改星南(同)は「全員が自信を持ってプレーし、相手のコートがよく見えている。特に佐村と飯山(エミリ・2年)の調子が良かったので、(2人を中心に)組み立てた」と、相手のブロックを見て揺さぶり、的確なトスワークで勝利に貢献した。2年前に日本一を経験した3年生が大きく成長した姿をみせ、好スタートを切った。

 

3年生がチームを引っ張った東九州龍谷

 

 

(柚野真也)

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