夏からけがを繰り返したカモソの復帰は大きい。井上監督は「現時点で７割ほどの仕上がりだが、ここから一気にコンディションは上がる」と調整に細心の注意を払う。コロナ禍で夏の合宿で走り込みができなかったが、都大路に向けて全選手のピークを合わせられるように９月、１０月に久住のクロスカントリーコースで脚力を磨いた。個々の状態に合わせて微調整を繰り返した効果が、ようやくタイムに現れるようになった。

　井上監督と共に指導する横瀬彩也香コーチは、「ベースは整った。あとは本番に向けて気持ちをつくっていけるかが重要。不安材料をなくし、当日にベストを尽くせるようにサポートしたい」と話す。コースの試走を終え、イメージも膨らんだ。あとは号砲を待つだけだ。

一丸となって入賞を目指す大分東明

（柚野真也）