ラストバトル〜3年生、最後の戦い〜 サッカー男子 決勝で敗れた大分工業 「3年生は今までありがとう。今日でひと区切りつけよう」

2021/11/27
  • 冬の全国大会

第100回全国高校サッカー選手権大会県大会

11月14日 昭和電工ドーム大分

決勝

大分工業0−2中津東

 

 伝統校同士の対戦となった全国高校サッカー選手権大会の県予選決勝。1992年以来となる優勝を目指した大分工業の仕上がりは良く、準決勝までの4試合で計27得点を挙げ、さらに無失点だった。決勝前のロッカールームでは、友成義朗監督が「俺の力ではどうにもならない。お前らが力を出してくれ」と選手に声を掛け、戦術の確認をした。程よい緊張感があり、「どちらがセカンドボールを拾えるかがポイントになる。攻撃ではお前らの方がバリエーションは多い、自信を持ってプレーしろ」と監督に送り出された選手たちの動きは良かった。

 

 序盤からこれまで築きあげたパスサッカーを存分に発揮した。セカンドボールの回収率、ボール保持率で上回り、数的優位となるサイドを経由して攻撃の形をつくり、試合を支配した。願わくば、自分たちの時間が長かった前半に先制点を奪いたかった。「崩しのパターンは多いが、最後の強引さが必要」とは、大会前に友成監督が挙げた課題だった。

 スコアレスで折り返した後半は、相手のドリブル突破を許し、シュートまで持ち込まれるシーンが増えた。後半16分、ペナルティーエリア内に侵入した選手を倒し、P Kを与えて失点。今大会初めてリードを許す展開となった。攻める時間は長いが、シュートまで持ち込めない。次第に1点が重くのしかかり、焦りが出た。中盤で試合をつくった三重野秀人(3年)は「ゲームの運び方や判断力が低下している中で、集中力が切れた」と振り返る。

 

中盤でボールを競り合う三重野秀人

 

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