大分商業高校 己を解き放ち、今こそ県No.1へ

2017/09/24
  • 冬の全国大会

バスケットボール女子 ウインターカップ県予選(3)

 

 全国高等学校バスケットボール選手権大会(通称ウインターカップ)の県予選は今週末からはじまる。第2シードの大分商業は、1年生の頃から試合に出ていた阿南りさ子と大西早紀が最終学年となった。高校バスケの集大成として挑む最後の大会で悲願の優勝を狙う。

  

第2シード 大分商業高校

 

部員32人(うち3年生11人)

 

 チームを牽引するのは、昨年から不動の先発として共に活躍をしてきたキャプテンの阿南りさ子と大西早紀の3年生コンビ。県No.1プレーヤーとの呼び声が高く、これまでの高校生活で才能を遺憾なく発揮してきた阿南は「今は試合が始まるのが楽しみ」と笑顔を見せる。高い運動能力を持ち、スピード感あふれるプレーで相手を翻弄する大西もその言葉に頷き、大会での飛躍を誓った。現在のチームの合言葉は「みんなで東京に行こう!」。目指すのは頂点、そして大分商業初となるウインターカップへの出場だ。

 

 若干名のけが人を抱えるチームは、万全とは言えない。しかしこれまで各地で遠征試合を重ね、社会人チームとの練習試合を続けてきた選手たちが積んだ経験は大きく、楢原剛監督も選手たちに厚い信頼を寄せている。3年生を主体に上昇気流に乗りつつあるチームのポイントは、選手たちが大舞台でどれだけ最高のパフォーマンスができるか。中学時代に全国を経験したメンバーが少ないチームにとって、そのキャリアとメンタルは密接な関わりを持つ。

 

 技術面で最も取り組んできた課題はリバウンドやルーズボールを制し、いかに試合展開を有利に進めることができるか。そのチャンスをものにするためには、チームに“高さ”という新しい風を吹き込んだ177㎝のセンター髙朋子(1年)の仕事も鍵になるだろう。楢原監督が率いて4年目の冬を迎える大分商業は、今年どんなバスケットを見せてくれるのか。その戦いが楽しみでならない。

 

 3年生が11人残るチームは、総部員32名の大所帯

  • LINEで送る

関連記事

ページトップへ