ラストバトル〜3年生、最後の戦い〜 バスケットボール女子 夏冬連覇の夢絶たれた明豊

2021/11/21
  • 冬の全国大会

 杉山監督は「勝ちへのこだわりは強かったが、体力がついてこなかった」と振り返り、要因として同日準決勝の藤蔭戦を挙げた。組織力の高い藤蔭に対し、ベストメンバーがほぼフル出場。「勝てたのはインターハイの経験が大きい」(杉山監督)が、決勝戦に向けて体力を温存することはできなかった。杉山監督は「何を言っても言い訳になってしまう。3年生は本当によく頑張ってくれた。次の世代が今日の敗戦をどう感じ、今後にどう生かすか」とリベンジに向けてスタートを切る。

 

 けがを抱えながらプレーしたキャプテンの金丸瑞稀(3年)は、「実力の差を痛感した。大分はやっぱり強かった」と話し、坂田は、「大分に勝ってナンバーワンになることが目標だったから、悔しい。ディフェンス力の弱さが敗因」と振り返った。伊藤あんな(同)は「3年間、試合に出させてもらい、先輩の思いも背負って戦ってきた。監督たちを東京に連れて行くことで恩返しがしたかった」と言葉を詰まらせた。3年生が後輩へ託すのは、「もう一度全国へ」という思い。敗戦の悔しさはチームの歴史となり、原動力として息づいていく。

 

夏冬連続の全国大会出場が途絶え、涙する明豊の選手たち

 

 

(柚野真也)

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