バスケットボール ナショナル育成センターを目指す前田桜(大分中2年)
2021/10/06
- 冬の全国大会
前田がバスケットボールをはじめたのは小学5年の頃で、周りと比べても少し遅い。「両親がバスケをしていたこともあるけど、友だちに誘われたことがきっかけ」。当時から身長は高く、目立つ存在だったが、これまで全国大会出場などの経験はない。中学入学をきっかけに、レベルの高い環境に身を置くことで意識が変わった。「先輩だけでなく同級生もうまい人ばかりで、練習についていけるか心配だった」。しかし、ひるんだままでは終わらない。「自分が劣っていると分かったからこそ頑張れた」。背が高いだけの選手と思われたくない気持ちと、試合に出たいという気持ちが、これまで以上にバスケットボールに打ち込む気持ちを作った。
早い段階から試合に出るようになり、昨年秋からはエースの一人としてコートに立った。今後の活躍が期待されるが、前田は「次の大会も、その次も、チームとして優勝したい」とチームの勝利を優先する。3年生にとって最後の大会となる「全国U15選手権大会」の県予選の日に、トライアウトの日程が重なり、悩んでいたが、先輩も同級生も快く送り出してくれた。「みんなで(全国大会の会場となる)東京に行けるように絶対勝つ」と言ってくれたチームメートのためにも、「成長してチームの力になりたい」との思いは強くなった。“大分中”の代表として、ひと足先に全国レベルを経験することになる。
「自分のプレーが通用するか挑戦したい」と話した
(柚野真也)