全国高校サッカー選手権県予選前企画(3) 中津東 独自のスタイルで頂点を目指す

2021/09/22
  • 冬の全国大会

 攻撃はそれぞれの感性がかみ合ったときは爆発力を生み出すが、実力が拮抗(きっこう)した相手とこう着した試合では、“違いを生み出す”までには至っていない。それでも太田華憂(3年)や国広雄陽(同)ら前線のドリブラーがアクセントを付ける。「決してスピードがあるわけではないが、クネクネして面白い」との首藤監督の言葉は言い得て妙。緩急と駆け引きで抜き去り、そこにボールを持っていない選手が寄り、ボールを受けてそれまでと違う方向にボールを持って出る「スイッチプレー」で相手を惑わせる。

 

 パスサッカーを志すチームが多いが、中津東はドリブルを生かした独特のスタイルを築き、頂点を目指す。選手は「チームの状態は上向き。自分たちのサッカーに自信を持って試合ができている」と確かな手応えを感じている。

 

独特のドリブルで抜き去る国広雄陽

 

 

(柚野真也)

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