日田高校 全員バスケ自信深め、舞鶴戦に一戦必勝
- 冬の全国大会
バスケットボール男子 ウインターカップ県予選(1)
高校3年生にとって最後の大会となる全国高等学校バスケットボール選手権大会、通称ウインターカップ。出場権を懸け7月に1次予選があり、9月末から2次予選が始まる。
3連覇を狙う大分舞鶴は、今夏の県高校総体も制し盤石だ。しかし、打倒舞鶴に執念を燃やす柳ケ浦、大分上野丘、日田が猛追する。
一発勝負のトーナメントで波乱は起きるのか!? シード4校に迫る。
第4シード 日田高校
部員24人(うち3年生4人)
高校男子バスケットは群雄割拠だ。とくにウインターカップ県予選のシード校の戦力は拮抗している。その中でも頭ひとつ飛び出しているのが大分舞鶴だが、「打倒舞鶴!」を掲げて日々練習に励むのが日田高校だ。
県高校総体の決勝リーグでは全敗。2年生を中心とした新チームへと切り替わった。個々のポテンシャルは決して高くはなく、絶対的エースもいないが、全員が40分間走れるスタミナがある。みんなで守って走る「全員バスケ」が持ち味のチーム。攻撃においては先発メンバーは5人とも180cm前後でオールラウンダーが多く、緻密なセットプレーでどこからでも点が取れる。
カギを握るのはチームNo.1の長身・森山颯斗(2年)。ガードのポジションをこなし、相手のエースを抑えるだけでなく、攻撃時はマッチアップする選手とのミスマッチ(身長差)をつき主導権を握る。新チームになって県外校と練習試合を重ね、ほとんど負けたことがない強力な戦力に仕上がっている。
ウインターカップ県予選では、順当に勝ち上がれば準決勝で舞鶴と対戦する。三ツ廣荘規監督は「舞鶴がいたからこそ『打倒舞鶴』に燃え、成長し強くなれた。この大会は舞鶴戦しか考えていない。試合では、『日田高校はこんなプレーをするのか』と思われるような展開を考えている。人口の少ない地域のチームでも努力すれば勝ち上がれることを証明したい」と、あくまで舞鶴戦にこだわり、意表をつく試合展開をにおわせた。自慢の機動力を生かして11年ぶりのウインターカップ出場となるか、三ツ廣監督の采配にも注目したい。
全員バスケで打倒・舞鶴に燃える