春の高校バレー(男子) 両エースとベンチワークも光り、大分南が連覇達成

2020/11/10
  • 冬の全国大会

全日本バレーボール高校選手権大会県代表決定戦

決勝戦 11月8日 昭和電工武道スポーツセンター

大分南 3−2 大分工業

(25-20、21-25、22-25、25-19、15-13)

 

 大会連覇を狙う大分南が、苦しみながらもフルセットの末に大分工業を下した。最後の得点をブロックで止めた瞬間、歓喜の雄たけびを上げ、コート上にうれし涙を流しながら倒れ込む選手たちの姿が、死闘を物語っていた。初出場となった前回の全日本バレーボール高校選手権大会(春の高校バレー)を終え、新チームとなってからの大会では優勝から遠ざかっていた。キャプテンの羽田野拓実(3年)が「周りから大分南が『終わった』と言われていたので見返したかった」と話した言葉に勝利の執念を感じた。

 

 今年最初で最後の全国への切符の懸かった大会で躍動したのは、大分南の“二枚看板”、羽田野と城井隆匡(3年)のエースだった。その両右腕から繰り出されるスパイクの精度がチームの浮沈を決めると言っても過言ではなかった。先陣を切ったのは羽田野だった。「最初から自分が決めてやると思っていた」と硬軟自在のスパイクで得点を積み重ねる。緊張でトスが乱れる1年生セッター大堀孝一に対し、「ミスしてもいい、集中力だけ切らすな」と呼び掛ける。第1セットを先取し、第2、3セットを奪い返されても、同じように声を掛け続けた。

 

気迫あるプレーを見せた羽田野拓実

 

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