春の高校バレー男子県予選特集③ 強力2枚看板の強み生かす大分南

2020/10/29
  • 冬の全国大会

 全日本バレーボール高校選手権大会(春の高校バレー)の男子県予選は、先行して行われた女子に続き31日から始まる。第3回は前大会で初優勝し、悲願の春の高校バレーに出場した大分南を紹介する。

 

 3年生が6人、2年1人、1年6人と少数精鋭だが、高校生バレーボーラーが憧れるオレンジコートを経験した選手が半数以上いる。なかでも羽田野拓実(3年)城井隆匡(3年)の2枚看板は、主力としてコートに立ち、スポットライトを浴びた。羽田野は「もう一度あの舞台に立ちたい。前回は先輩に連れて行ってもらったので、今度は自分たちの力で勝ち取りたい」と強い思いを口にする。キャプテンとなり、チームを引っ張る自覚が芽生えた。多くを語るタイプではないが、誰よりも練習し、先頭に立って戦う姿は頼もしい。

 もう一人のエース城井は大会に向けて調子を上げている。高い打点から打ち下ろすスパイクはキレを増した。「チームの雰囲気が良くなっている。緊張感があり、個人的にもいい状態で試合に臨めそう」と試合が待ち遠しそうだ。

 

 追われる立場となったが、「県新人大会や県総体で自分たちの弱さが分かった。挑む気持ちは変わらない」と羽田野。両エースの決定力がカギとなるが、ひと夏を越えて全員のレベルが上がり、どこからでも得点できる力を備えた。柿原茂徳監督は「良くも悪くも試合をするごとにヒーローが変わる。両エースに頼らずに勝負できるようになっている」と手応えを感じている。

 

調子が上向きの城井隆匡

 

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