春の高校バレー女子県予選特集② 1、2年の成長力に3年の包容力を加え、総力戦で挑む大分商業

2020/10/19
  • 冬の全国大会

 加えて、1年生の成長に眼を見張るものがある。ミドルの黒佐明椰は、レシーブも攻撃も得意とするオールラウンダー。県高校総体にも出場し、しっかりと爪痕を残した。森監督が「経験を積めば化ける」と評するサイドの岩田凜実もここ最近力をつけてきた一人。今大会が高校生になって初の公式戦となるため、本番での力は未知数だが、キーマンとなる可能性を十分に秘めている。

 

 そんな1、2年生を陰日向なく支えるのが3年生。レギュラーとして出場するのはキャプテンの筌瀬穂花だけだが、チームのために全員が引退せず残る道を選んだ。筌瀬は「私たちは身長が低いけど、その分レシーブでは負けない」と意気込みを語り、副キャプテンの合田藍夏は「目標は打倒東龍。1、2年生は精神的に脆い部分があるので、しっかり支えたい」と、まっすぐに前を向く。

 

 森監督が「(東龍の)室岡(莉乃・3年)対策は難しいが勝機はある。そのために常に挑戦できるポジションにいなければならない。準決勝のことを考えているようでは勝てない」と話すように、見据えているのは決勝の舞台。大会までの期間に、伸びしろが大きい若いチームはさらにスケールアップを目指す。

 

総合力が増した大分商業

 

 

(甲斐理恵) 

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