春の高校バレー 一枚岩となった3年生が引っ張る東龍 日本一まで、あと2つ

2020/01/09
  • 冬の全国大会

第72回全日本バレーボール高校選手権大会

2回戦 東龍2–0川崎橘(神奈川)

3回戦 東龍2–0松山東雲(愛媛)

準々決勝 東龍2–0誠英(山口)

 

 「余力を残しての突破」といえば語弊があるかもしれないが、東九州龍谷(東龍)が準決勝に駒を進めた。竹内誠二監督も選手たちも、手応えを感じているに違いない。コートに1年生が半分を占める若いチームは、初戦の川崎橘戦こそ動きが硬かったが、3回戦、準々決勝と勝ち上がるごとに代名詞の高速コンビバレーと粘り強さが増した印象だ。

 

 4月に相原昇前監督からバトンを受けた竹内監督、重要な役どころを担うセッター新改星南ら1年生にとって春の高校バレーは、これまでの大会と異なるもの。「意識はしないようにしたが、やはり春の高校バレーは別物。会場の大きさ、応援の大きさ、スポットライトの当たり方、全てが違った」と竹内監督。夏の全国高校総体で全国舞台を経験し、秋の国体で準優勝しても燦々(さんさん)と光り輝くオレンジコートは別格だった。

 

 それでも1セットも落とすことなく勝ち上がるのはチーム力の高さだ。1年の頃から晴れ舞台に立つ荒木彩花(3年)とエース室岡莉乃(2年)が太い柱となり、土台となる3年生たちがチームをしっかり支える。今大会に出発する2日前に荒木が声掛けし、3年生全員でミーティングをした。「コートに立っている人もそうでない人も一丸となって日本一を目指そう。そんな話をみんなでした。自分自身、チームに何ができるかを考えた」と後藤七海(3年)。今大会、ピンチサーバーとして主に後衛の守備固めで起用されることが多いが、安定感のあるレシーブでチームを落ち着かせた。

 

安定感あるプレーが光る後藤七海

 

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