ウインターカップ バスケ男子 歴史を積み上げる別府溝部学園の2度目の挑戦

2019/12/15
  • 冬の全国大会

全国大会に向けての3つのテーマ

 

①チームメートを信頼し、大人なプレー

②丁寧で質の高いプレー

③「これから伝統をつくる」という意識

 

 2度目の全国高校バスケットボール選手権大会(ウインターカップ)出場を決めた別府溝部学園。あれから約2カ月、本番に向けて、一日一日を大切にしながら練習に励んでいる。初出場となった昨年はとにかくがむしゃらに戦ったというが、今年は昨年の経験がある。さらに初の全国高校総体に出場したこともあり、昨年よりは少し気持ちに余裕が生まれている。

 

 昨年は初戦に勝利し、「全国で勝てたという経験が自信につながっているはず」と末宗直柔監督。一段とチームの団結力も上がっているが、「まだまだスキルが足りない。どれだけ丁寧なプレーができるかが重要」と、全国で勝ち上がるために、パス精度の向上など基本も意識しながら練習を重ねている。

 

 システム練習の成果も形となり“チームの約束事を守りながら自分を出す”という、個の技術とチームプレーを最大限に発揮する理想型に仕上がりつつある。県外の強豪校との練習試合も重ね、全国への準備は着々と進んでいる。

 

 県内では他の強豪校に比べ歴史は浅いが、末宗監督は「伝統をつくりはじめているという意識を持ってほしい」と伝える。1、2年生は最後の大会に挑む先輩のため、3年生は後輩や、後に続く母校の歴史のスタートラインに立っているという意識が芽生えている。

 

 練習ではさまざまな意識づけにより、チームワークや個々の思いは確実に強くなった。全国初戦は高さと頭脳で戦う前橋育英(群馬)と対戦する。相手の本来の力を発揮させる前に、ディフェンスの戻りを速くするなど、リズムを崩すため、スピードと体力が求められる試合になりそうだ。「全国ベスト8になってメインコートで試合をする」。目標に向けて2度目の挑戦が始まる。

 

ウインターカップには2年連続出場となる

 

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