
県高校総体 バレーボール男子 仲間との絆で栄冠をつかんだ大分南 【大分県】
バレー
今季のVリーグ1部を6勝30敗の9位で終えた大分三好ヴァイセアドラー。リーグ序盤戦は新外国人選手のエメルソンら新戦力の加入で勝利を重ねたが、徐々に対策を練られ失速した。過去最多の6勝を挙げたがチャレンジマッチ(1部と2部の入れ替え戦)を戦うことになり、息詰まる攻防を制し残留が決まった。入団3年目の井口直紀は「目標の8位に到達できなかったが、1部残留という最低限の結果を残せた」と話し、同じく3年目の古賀健太は「来季も1部でできる。ホッとした」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
今季の大分は7シーズン指揮した小川貴史監督に代わって、ムレイ・ポール監督が指揮した。新監督は選手と話す場を多く設け、「君たちは強い」「自信を持って戦おう」とポジティブな言葉を投げ掛け、勝者のメンタリティーを植え付けた。ベネズエラ代表として東京五輪に出場したエメルソンが加わり、序盤戦は堺ブレイザーズやパナソニックパンサーズなどに勝利し、勢いに乗った。ただ、試合を重ね、対戦相手が入念に対策を練り始めた頃から黒星が続いた。
「収穫の多いリーグ戦となった」と語った古賀健太
セッターの井口は、「相手がデータバレーをしてくるなかで対応できなかった」と悔やむ。リーグ後半戦から、対戦相手にとってデータのない内定選手を起用して、嫌な流れを断ち切ろうと試みたが、順位の近いチームとの直接対決で全敗するなど苦しんだ。
結果、昨季同様にチャレンジマッチを強いられ、僅差で勝利をつかみ残留となった。
「シーズン序盤の勢いを保てなかったが、上位を相手に勝つことができた。チャレンジマッチで勝てたこともプラスに捉えたい」と古賀。今季はサーブで崩す攻撃的なバレーをスタイルとし、どの選手もミスを恐れず強気なサーブで試合の流れを作ることができた。井口は「どのチームにもそれぞれ武器があり、自分たちはサーブが武器であると思えるようになった。今後もサーブを磨けば可能性は広がる」と手応えを感じている。
チームは1週間のオフを挟み、今月30日から始まる黒鷲旗全日本男女選抜大会に向けて再び動き始める。
「チームとしての武器を得た」と語る井口直紀
(柚野真也)
地区を選択
学校名を選択