バサジィ・バレー コンディション良好。着々と進む新戦力の融合

2018/04/30
  • バサジィ大分

 練習試合で中村監督はいくつかのテストを行っている。相手のスパイクに対し、しっかり2枚ブロックがコースを消すように指示。レシーバーの守備範囲が広くなったことで、細かくエリアを分割した。試合ごとに決まり事を増やし、戦術を落とし込んでいる。3月下旬に新たに加入したチーム最長身172cmの藤古彩乃の存在も大きい。「新戦力をいかに組み入れていくか」と話す指揮官は長身ミドルブロッカーのベストな生かし方を模索している。

 

 藤古は攻撃面でも肩の強さを生かした力強いスパイクを打ち込み、大きな戦力となっている。ただ、「みんながどんなプレーをするのか特徴をつかみながらやっている」と語るように、連係面や馴染みの少ない高いトスへのタイミングなど、適応にはもう少し時間は必要だ。公式戦デビューに向けて「存在感のある選手になりたい。思い切りのいいプレーをしてチームの勝利に貢献したい。今度の試合は絶対勝ちます!」とチームに新しい風を吹き込んでいる。

 

 クラブ創設2年目の昨季は、それまで積み上げてきたものにさらに磨きをかけて勝負を挑んだが、結果を出すことができなかった。そこから、収穫はもちろん、いくつもの反省点や課題に気付かされたはずだが、今季はフレッシュな気持ちで挑む決意を固めている。リセットの意味合いもあるだろう。新たな思いで試合に挑む。

 

期待の新戦力・藤古彩乃

 

(柚野真也)

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