バサジィ・フットサル 底辺からのリスタート
- バサジィ大分
フットサルFリーグのバサジィ大分のシーズン終了報告会があった。今季はオーシャンカップで1回戦負け、リーグ戦は4勝7分22敗で最下位、全日本フットサル選手権では予選リーグ敗退と結果を残せずに終わった。チームを運営する大分スポーツプロジェクトの二階堂雅士社長は、「結果を残せず悔しい思いばかりのシーズンだった。日本人選手だけで戦ったが、現実の厳しさを感じた」と話した。
今季はベテランの元日本代表経験者3人が加入し、若手を育成しながら日本人選手だけで戦った。シーズン前にはクラブ初となる沖縄合宿で体力強化を図り、攻守に連動性を持ってハードワークするというチームのベースはできていた。そのベースを表現できなかった理由は複数あるが、大きな要因はけが人が多かったこと。大黒柱の仁部屋和弘は疲労の蓄積が大きかった。日本代表の活動が休みなく続き、リフレッシュする時間はなく、心身ともに疲弊しきった状態だった。キャプテンの狩野新は長期離脱し、その他の選手もけがを抱え、夏場にはメンバーがそろわず練習できないこともあった。
戦力的にも他チームに比べて劣っていたのは否めない。Fリーグ設立当初のように「力がなくとも頑張ればどうにかなる」というリーグではなくなった。長いリーグ戦を戦い抜く方策を考えなければならない。二階堂社長が「来季はフロントも考え方を変えて対応したい」と語り、早い動きを見せている。2013年から2季指揮し、クラブ過去最高のリーグ戦2位の成績を残した伊藤雅範監督を再招聘(しょうへい)し、すでに外国籍選手の獲得に動いている。また、4月には下部組織を新設し、チームの強化を図りながら、自前で選手を育てる道筋も描いている。下部組織の監督に育成のプロフェッショナルである館山マリオ氏を選んだということは、時間をかけて本気で強化していくことを意味している。
「来季はフロントも考え方を変えて対応したい」と話した二階堂雅士社長