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大分トリニータ 「キャプテン司」がJ1昇格に導く 【大分県】

大分トリニータ 「キャプテン司」がJ1昇格に導く 【大分県】

 大分トリニータに復帰して3年目、満を辞して新シーズンを迎える。2005年にプロキャリアをスタートし、海外クラブや国内のビッグクラブで経験を積んだ梅崎司は23日で36歳となる。チーム最年長のベテランは、今季からU-20日本代表や浦和、湘南でも付けた背番号7を背負い、心機一転。契約時にクラブに背番号の変更を申し出たという。さらに選手、スタッフ、フロントによる投票で最多票を集めキャプテンとなった。「身が引き締まる思い」と表情を引き締めた。

 

 チーム始動からコンディションは良く、これまでの練習試合では主力組に入ることが多く、昨季の後半戦以降の好調を維持している。練習から周りを鼓舞し、励ましていた。プロの酸いも甘いもかみ分けた選手が、率先して行動して声を出す。チームを引っ張っていく覚悟がにじむ。

 

クラブ初のアカデミー出身キャプテンとなった梅崎司

 

 理想のキャプテン像を聞くと「(元川崎の)中村憲剛さん」と答えた。ピッチに立っているだけで影響力があり、チームの勝利のために戦える選手。仲間からの信頼を裏切らない生きざまを含めた絶対的な存在感を持った「キャプテン」になりたいという。もちろんプレーで存在感を示し、チームの勝利に貢献することも忘れてはいない。

 

 ボールを持てば、まず仕掛けることを選択し、強引とも思える形でフィニッシュまで持ち込む。若かりし頃の鬼気迫るプレーは少なくなったが、「今は戦術を理解してチームで崩す面白さがある。ポジションの位置取り一つで局面を打開できることを知った。その中で自分らしさを出すことも必要で、それがチームにとって意味があることだと思う」。淡々と受け答えする中にも、自分のプレーに対する確固たる自信が垣間見える。開幕戦まで2週間を切り、「厳しいシーズンになると思うが、J1昇格は最低限のノルマ。毎試合チームを勝利に導くプレーをしたい」と迷うことなき宣言に、「キャプテン司」の新シーズンへの自信がのぞいた。

 

今季は絶対的な存在感を示すと誓った

 

 

(柚野真也)