大分トリニータ 松本怜が「戦友」片野坂知宏監督の花道を飾る

2021/12/17
  • 大分トリニータ

 重要なのは、良いポジションを取ること。そうすることでワンタッチ、ツータッチのプレーが可能になった。無秩序に動き回ると競り合いが多くなり、無駄なドリブルをしたり、明確な意図がないプレーにならざるを得なくなっていたが、今では無駄がなく、実にシンプルにプレーする頭脳派選手へと変わった。

 

 大分のJ3時代を知る松本は、J1に昇格した2019年から、「大分でACL(アジアチャンピオンズリーグ)に出場したい」と公言してきた。天皇杯で優勝すればACLの出場権を獲得できる。「ACL出場が手の届くところにある。このチャンスを逃したくない」と強い思いで決勝に臨む。

 今季はリーグ戦での出場機会が少なく、「カタさんを勝たせてあげられなかった」と悔やむ。今季限りで退任する「戦友」と共に戦う最後の試合で花道を飾らせたいとの思いは誰よりも強い。「『何かを成し遂げるときにはチームが同じ方向を向いて、信念を貫くこと』をカタさんから学んだ」。集大成となる大一番で片野坂監督のサッカーを熟知する松本が“大きな仕事”をやってのけそうな雰囲気がある。

 

写真は全て大分フットボールクラブの提供

 

決勝でも活躍が期待される

 

 

(柚野真也)

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