大分トリニータ 松本怜が「戦友」片野坂知宏監督の花道を飾る

2021/12/17
  • 大分トリニータ

 「カタさん(片野坂知宏監督)の6年間の集大成。男にしたい」。天皇杯全日本選手権の決勝を控え、いつもはクールな松本怜が熱い思いを語った。チーム在籍9年目の最古参であり、片野坂監督とは6年もの月日を一緒に過ごした。松本は「カタさんとの出会いがなければ今の自分はない」と言い切るほど、自分のサッカー人生において多大な影響を受けたという。

 

 片野坂監督と出会うまでの松本は、天性のスピードを生かしてサイド突破を狙う瞬発系の選手だった。その松本が片野坂監督の指導を仰ぎ、「考えてプレーするようになった」。片野坂監督のサッカーは選手個々の明確なポジショニングと徹底された戦術で成り立つ。ピッチ内での動きを組織化することが、試合を進める上で一番重要な要素となる。松本は「自分に与えられたスペースの中できっちり守備をし、攻撃のときもそのスタートポジションから自分の特徴を生かすことが大事だと考えるようになった」と話す。

 

天皇杯決勝に向けて調整する松本怜

 

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