トリニータ 新戦力を加え後半戦スタート 苦しい状況に変わりはないが下位脱出の糸口は見えつつある

2021/08/08
  • 大分トリニータ

 リーグ後半戦を迎える大分トリニータ。予想外の低迷に苦しむクラブは、選手の追加登録が可能になる「夏の移籍期間」に4人の戦力補強を敢行した。新加入の顔ぶれを見ると呉屋大翔、梅崎司、野嶽惇也、増山朝陽と攻撃的な選手が並ぶ。得点力不足に悩み、勝てない日々が続いた前半戦の課題が浮き彫りとなった形だ。

 

 前半戦を振り返った西山哲平GMは「今季はJ2で活躍した発展途上の選手を獲得したので、最初から100%でスタートすると考えていなかった。シーズンを経て、80%から完成に近づく認識だった」と話す。既存の大卒2、3年目の選手を含め、実戦経験を積ませながらチームを作るはずだったが、「けが人が多く、予想通りのパフォーマンスを発揮できず、点が取れず、守備も我慢できなかった」と低迷の要因を挙げる。

 

 この事態を受け止め、クラブは早い段階から水面下で補強に動いていた。深刻な得点不足にテコ入れすべく、前線とサイドの選手の補強を画策。夏の移籍期間前に呉屋を獲得し、いち早く戦術を落とし込んだほか、クラブの歴史を知り、キャプテンシーを発揮できる梅崎を14年ぶりに復帰させた。また、サイド攻撃を活性化するために推進力のある野嶽、増山を加えた。

 

14年ぶりに大分の一員となった梅崎司

 

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