スマート農業を全国、世界へ発信する 大分東高校農業部 【大分県】
2024/02/29
同大会へ向けた開発の取り組みには約1年間をかけた。イチゴの選別データをAIに学習させ、精度を高めたが「画像データだけでも千枚以上あり、一つ一つを編集するのは大変だった」と後藤蒼来(3年)。部員9人が、細かな作業を力を合わせて行ったことが全国の舞台へとつながった。開発に使用する機械に関しては、地元の専門学校や企業にサポートしてもらった。現在、試作品は農家で実際に使用されている。今後は後輩たちが開発を続けていく。
顧問を務める住田武彦教諭は「地域とのつながりを大切にしながら、生徒たちが頑張ってくれた。農家の皆さんやJAと一緒に製品化を実現していきたい」と話す。今年12月、パリで開催されるOECD Education 2030「プロジェクト∞無限大」で、同製品の取り組みを発表することが決まった。大分の高校生が放つパワーは全国へ、そして世界へ広がっていく。
製品化に向けて、後輩たちが開発を続けていく
(塩月なつみ)